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育児と夫婦の関係、を考えた ~複業留学体験記~

株式会社ChiCaRoでは、複業留学の受け入れを行いました。


他企業で働く方に、期間限定で複業という形で週1日程度勤務いただき、その方の知見を活かしてプロジェクトを推進するというものです。


実際に参画いただいた方に、「体験記」という形で、ChiCaRoを通じて得たものを記録していただきました。

ChiCaRoはどんな会社なのか。その雰囲気をわかっていただく良いきっかけになると思いますので、ぜひ、最後までご覧ください!


 

こんにちは。専業主婦と3才の子を持つ会社員です。

23年の10月~12月の3か月間に本業とは違う仕事をする機会がありました。

この経験を通して思ったことを書いていこうと思います。


複業留学

私の会社には複業留学という研修制度があります。複業留学とは、本業の仕事をしながら他社の仕事もして、視野を広げて考える力を養う研修制度です。

私はこの研修に応募しました。


はじめに留学先を選んで志望するのですが、ここで働きたいという会社に出会いました。

ChiCaRoという育児サポートのサービスを提供する会社です。


ChiCaRo

ChiCaRoでは、メインのサービスとして子育て支援ロボのレンタルをしています。


ロボといっても、ピンク色の丸くてかわいいもので名前は社名と同じChiCaRoといいます。

ChiCaRoには画面とマイクとスピーカーがあり、遠くに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃん達と画面を通して会話したり遊ぶことができます。その間に親御さんは自分の時間を確保できます。


私がChiCaRoを留学先として希望したのは、個人的な理由もあります。


育児の悩み

それは、家族が円満に過ごすヒントが欲しかったからです。


私の妻は専業主婦で、ずっと子供と一緒にいます。子が言う事を聞いてくれない、癇癪を起こしてしまう、いたずらして家電を壊す(笑)など日常茶飯事です。


そんな子供とずっといるので、毎日ストレスでいっぱいです。妻はとにかく一人の時間を欲しがっていたので、平日はできる限りの家事・育児をして、休日はこんな感じでやってきました。


「土曜日:起床から夕方まで子と過ごして妻の一人時間を作る」

「日曜日:9時から夕方まで子と過ごして妻の一人時間を作る」

※私がお風呂に入れようとすると子供は断固拒否なので(笑)、基本的にお風呂は妻で体拭きと着替えは私が担当です


結果は一時的にストレスを軽くするだけでした。


日によってはストレスが爆発して私に当たってくる事もありました。子供が生まれる前は、私への厳しい言葉や態度はほぼなかったので、戸惑う事が多いです。

もっと優しくしてくれと思います(笑)


こんな経験をしているので、育児サービスを本業とする人たちと一緒に働き、私たちや子育てをしている人たちが直面している課題解決に貢献したい。

あわよくば、妻のストレスを抜き、家族が円満に過ごすヒントが欲しいと思って応募しました。


そんな私を快く受け入れてくださり、一緒に働かせていただく事になりました。


リスペクトと労い

留学中に、母親が求めている事は何かを話す事がありました。

私の妻はとにかく一人の時間が欲しいと言っていたので、母親が求めている事は「時間」なのかなと思いました。


しかし、留学先の方はこんな言葉を仰いました。


「リスペクトと労いだと思います。」


心を打たれました。


私は妻の時間を作ればよいと思って家事と育児をしてきました。私は時間という物理的なものを作っているだけで、妻を心からリスペクトして労っていないと思いました。


そんな私の心が正体不明のストレスとして妻に伝わり、妻も言語化できず、私に伝えられなくて苦しんでいると思いました。


何をすればよいか

留学先の方からこんな発言がありました。


「子供が生まれる前は旦那さんに当たる事はなかったのに、子供が生まれてからは何故か当たるようになってしまった」


私たち夫婦も同じです。

私たちの過去を辿りながらリスペクトと労いについて考えてみました。


子供が生まれる前は、「彼女」が喜ぶ事を探す事に一生懸命でした。

食事をする店を決めたり、旅行先を決めたりして、一緒に出かけた時の「彼女」の喜ぶ姿がとても好きだったからです。


子供が生まれてからは、「母親」が喜ぶ事を探す事に一生懸命に変わりました。

だから、私が家事、炊事、育児をして「母親」を休む時間を作ろうとしてきました。


しかし、妻が望む通りに「母親」を休む時間ができても私と二人で接する時間は激減しました。

その結果、私が「女性」としての妻と接する時間もなくなっていった事に気付きました。


私に何ができるか考えました。結論はこうです。


妻が喜ぶ場所に家族で出かけ、妻が喜ぶ事をみんなで楽しむ

子供の面倒を見る必要はありますが、街を歩いて新しい店で食事をしたり、少し遠いところへドライブに出かけたりして、皆で楽しむ事を私が描く。

日頃の家事育児に感謝を伝え、女性として妻と接し、妻に喜んでもらおうとしているんだと行動する。


「妻が喜ぶ場所に家族で出かけ、妻が喜ぶ事をみんなで楽しむ。」


これがリスペクトの証であり、夫である私からの労いだと思います。


私たちに起こった変化

この事を妻に伝え、家族みんなで出かける事が多くなりました。

妻は新しい刺激を受ける事が好きなので、出かける事を楽しんでいます。


夫婦の時間も少し増え、楽しい会話が多くなりました。それもそのはずです。


妻の好きな事を一番知っているのは私だからです。


そんな私たちを見ている子供は、3人でいる事の楽しさを感じたようで、

家でも3人で過ごしたがるようになりました。


私がお風呂に入れようとするとまだ嫌がりますが(笑)


育児と夫婦の関係

育児を振り返ってみると、育児にはこんな方程式が潜んでいると思いました。

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子供が生まれる→育児の主導権は妻になる(専業主婦の場合は特に)→妻は夫にもっと育児をしてほしくなる

→夫が育児に積極的になる→夫の育児に妻がダメ出しする→父親は母親の育児に従うようになる=夫は妻を「母親」として認識する(女性としての認識が薄くなる)

→夫は「母親」の言う事を聞くようになる→「母親」は自分の時間が欲しいと言う→夫は「母親」の時間を作る→夫婦の時間がなくなる

→妻は夫に女性として接してもらいたくなるが、方程式が複雑なので言語化できずに伝える事ができなくなる→妻のストレスが爆発する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こんなこと予測できるか(笑)


誰かに子供ができたとき、この危険な方程式を伝えます。


最後に

育児に悩んでいる最中に複業留学を志願してChiCaRoに出会う事ができました。

複業留学では様々な言葉や気付き、そしてヒントをいただきました。

複業留学をしたから育児や夫婦について考える事ができました。


ChiCaRoの皆さんは、育児の課題や家族の在り方について真剣に考えています。


私の家族でネガティブな事があっても、ChiCaRoの皆さんと会話すると優しい気持ちになって家族に会いたくなる


そんな力を持つ方々と働く事ができ、学べたことは、一生の財産です。


ChiCaRoがもっと世に広まり、ChiCaRoがきっかけで夫婦の絆が深まり、子供をもっと愛おしく思う事ができ、家族の時間が楽しくなるご家庭が増える事を願っています。

 


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